呼吸とは

人がこの世に誕生したとき、一番最初にすることが呼吸(吸息)です。子宮の中ではへその緒を通して酸素をもらっていました。胎児の肺は機能しておらず、肺には空気が入っていません。この世に生まれた瞬間、生命維持に必要な行動を起こす必要が生じるのです。

その後、呼吸は一生行われます。私たちはエネルギーを使って生きています。エネルギーがないと、体温を上げたり筋肉を動かしたりといった、ありとあらゆる生命活動をすることができません。よって呼吸で身体の中に酸素を入れ、その酸素で細胞の中の栄養素を燃やしてエネルギーを作るのです。そして使った酸素は二酸化炭素となり、身体の外に吐き出されます。

人は1日2万回以上呼吸をすると言われています。そして身体の内部では、その呼吸で取り入れた酸素を使って生きていくのに必要なやりとりが行われているのです。

呼吸と横隔膜

呼吸を助けているのは横隔膜という筋肉です。横隔膜は胸とお腹の境目にある筋肉で、呼吸のためだけに存在している筋肉です。ここを鍛えることにより息を吐く力が増して、新鮮な酸素を身体に入れることができます。

横隔膜を鍛えるのは呼吸法しかありません。呼吸法で積極的に横隔膜を動かすことで、自律神経の1つである副交感神経が刺激され、血液循環が良くなります。そしてリラックス効果も期待できます。

エネルギー代謝

酸素を使ってエネルギー代謝を行うと効率がとても良く、多くのエネルギーが取り出されて、人体にとってエネルギーのない二酸化炭素(CO2)と水(H2O)まで分解されます。酸素を使わないでエネルギー代謝を行うこともできますが、取り出されるエネルギーが少なく、効率が悪くなります。

ヨガを行うときも呼吸を止めないようにし、酸素をたくさん入れることによってエネルギーをどんどん消費しましょう。そして新陳代謝を良くしていきましょう。

ヨガの呼吸法(プラーナヤーマ)

ヨガの経典・ヨーガスートラには、人生をより豊かに幸せに暮らすにはどんな生活を送ったらよいのかが、ヨーガの八支則として記されています。その中の第四支則に”プラーナヤーマ(呼吸法)”があります。

プラーナには、「呼吸」「息」「生命」「風」「エネルギー」「力」などの意味があり、アーヤーマには「長さ」「広がり」「伸ばす」「制止」などの意味があります。よってプラーナヤーマとは、呼吸と生命力のコントロールということなり、科学的なものになります。呼吸は生命という車輪が回転するために必要な中心軸のようなものであり、プラーナも個人の能力と身体の限界に合わせてゆっくりと段階的にコントロールしていかなければならないとされています。

プラーナヤーマの練習を効果的に行うと、身体への活力、心の平和、明晰な精神、スピリチュアルな力をもたらします。そしてからだと心が第六段階のダーラナ(集中)、第七段階のディヤーナ(瞑想)に向けて準備が整っていきます。

次回、プラーナヤーマのやり方について書いていきたいと思います。

参考文献:

ハタヨガの真髄_600の写真による実技事典 BKSアイアンガー著
最強のヨガレッスン レスリー・カミノフ著
Maharishi yoga vihar foundation Yoga TTC mimo著
生命科学教育シェアリンググループ

 

日吉・綱島少人数制ヨガ教室 YellowLotus